カメラの型番、実は意味がある。ソニー・キヤノン・ニコン・パナソニック・富士フイルムの読み方まとめ

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「α7 IV」と呼ばれているカメラの正式な型番は「ILCE-7M4」です。初めて中古カメラ店の値札でこれを見たとき、一瞬別の機種かと思った人も多いのではないでしょうか。
カメラには、私たちが普段呼んでいる愛称(α7やEOS R6など)と、メーカーが正式に登録している型番が別物になっているケースがよくあります。
この型番、実はメーカーごとに一定のルールがあり、読めるようになるとちょっとした豆知識として使えますし、中古カメラ店で値札を見るときの解像度も上がります。
今回はメーカー横断でまとめてみました。

目次

結論:型番を知っておくと何が得か

先に結論です。

  • 中古カメラ店やフリマサイトで、正式型番だけの表記を見ても機種が分かるようになります
  • 型番の表記ゆれによる検索漏れや、似た型番の見間違いを防げます
  • マウントや世代を型番だけで見分けられるようになり、カメラ選びの解像度が上がります

なお、この5社の型番ルールは、記事の最後に1枚の早見表としてまとめています。
読み終えたら、そちらもあわせてチェックしてみてください。

ソニー:ILCEとILCAの違いがカギ

ソニーの型番で一番よく話題になるのが「ILCE」です。Interchangeable Lens Camera / E-mountの頭文字を取ったもので、「Eマウントの交換レンズ式カメラ」という意味だとされています。
α7シリーズやα6000シリーズなど、いま主流のソニー機はほぼこのILCEに属します。

ここでややこしいのが、ソニーには過去に「ILCA」という型番も存在したことです。
こちらはInterchangeable Lens Camera / A-mountの略で、ミノルタから続くAマウント(一眼レフ形状)のカメラに使われていました。
α99 IIの正式型番が「ILCA-99M2」になっているのはこのためです。
EマウントかAマウントかで頭文字の最後が変わる、というルールを知っていると、型番を見ただけでマウントの見当がつくようになります。

ちなみにコンパクトデジタルカメラは「DSC」(Digital Still Camera)という別の型番体系で、RX100シリーズなどがこれにあたります。

キヤノン:EOSの中にもう一つ型番が隠れている

キヤノンは「EOS R6」のような製品名がそのまま型番のように見えますが、実は法規制のための正式な内部型番が別に存在しています。
以前のEOS 5D Mark IVで言えば「DS126601」といった具合で、DSから始まる文字列がそれにあたります。
普段の買い物ではまず見る機会がありませんが、海外の技適・認証情報や修理関連の書類で目にすることがあります。

レンズ側で覚えておきたいのは「RF」と「EF」の違いです。EFは長年キヤノンの一眼レフで使われてきたマウント規格で、RFはミラーレスEOS Rシリーズ用に新設された規格になります。
フランジバックの短縮によってレンズ設計の自由度が上がった一方で、EFレンズをRFボディで使うにはマウントアダプターが必要です。
「EFレンズ資産があるからアダプター経由で使う」という選択をしている人も多く、この2文字の違いは実用面でも意味を持っています。

ニコン:DとZで一眼レフとミラーレスが分かれる

ニコンは比較的わかりやすい部類で、一眼レフ機には「D」(D850、D780など)、ミラーレス機には「Z」(Z9、Z6IIIなど)という頭文字が使われています。
ニコンが2018年にミラーレスへ本格参入したタイミングで新設された体系なので、型番を見るだけでレフ機かミラーレス機かを判別できるのは地味に便利です。

パナソニック:DC-とDMC-は世代の境目

LUMIXの型番でよく見かける「DC-」と「DMC-」も、実は明確な違いがあります。DMC-は比較的古い世代の型番で、GH4やGX7といった機種がこれにあたります。
DC-はそれ以降の現行世代の型番で、S1シリーズやG9などが該当します。
中古で古いLUMIXを探しているときに「DMC-」と表示されていたら、型番の時点である程度の世代がわかる、という見方ができます。

さらに末尾のアルファベットは販売地域や色を示すことが多いです。
以前紹介した「LUMIX S9N」というのはS9という機種にレンズキットを組み合わせた型番で、Nなどの1文字はボディカラーを表すコードになっています。
同じ機種でも型番の末尾だけ違う、というケースはパナソニックに限らず各社である話なので、型番の全部を見て「別の機種だ」と勘違いしないよう注意しておきたいところです。

富士フイルム:シリーズ名がそのまま系統を表す

富士フイルムのXシリーズは比較的シンプルで、末尾のアルファベットがボディの系統を表しています。「T」はスチルと動画のバランス型(X-T5など)、「H」は動画・高性能志向のフラッグシップ(X-H2など)、「S」はエントリー〜ミドルクラス(X-S20など)、「E」は薄型のレンジファインダー風モデル(X-E4など)という具合です。数字が世代を表しているので、アルファベット+数字の組み合わせを見れば、そのカメラの立ち位置がだいたい想像できるようになっています。

型番を知っておくと得すること

中古カメラを探すとき、フリマサイトの出品タイトルが正式型番だけで書かれていることは珍しくありません。
「ILCE-7M4」とだけ書かれた出品を見て「これはα7 IVのことだな」とすぐわかるかどうかは、地味だけど実用的な差になります。
逆に型番の意味を知らないと、同じカメラなのに商品名の表記ゆれで検索漏れが起きたり、型番だけ似た別モデルを見間違えたりすることもあります。

お待たせしました、今回紹介した5社のルールを1枚にまとめた早見表です。

カメラ型番早見表
表をクリックすると拡大されます

愛称の裏にある型番のルールを知っておくと、カメラ選びの解像度が一段上がります。
今回紹介した以外にも各メーカーそれぞれ細かいルールがあるので、気になる機種があれば型番の意味を調べてみるのもおもしろいと思います。

※本記事は各メーカー公式サイトの製品情報、価格.com掲示板での議論、Weblio辞書などの情報をもとに、筆者の見解を交えてまとめています。
型番のルール(特に略称の正式な意味)については、メーカーが公式に明言していない部分も含まれるため、通説として紹介しています。
型番のルールは新製品の登場によって変わることもあるため、最新の情報は各メーカー公式サイトでご確認ください。

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