長年使っているCanon EOS 60D(APS-C)に加えて、思い切ってフルサイズのEOS R6を導入しました。
60Dは今も手放さず、軽く出かけたい日のサブ機として現役です。
この記事は、そのとき調べたこと・二台を使い分けてみて感じたことをベースに書いています。
カメラ専門店のような網羅的なレビューではなく、あくまで「フルサイズを増やして併用している個人」としての視点でまとめました。

結論:フルサイズは誰に向いているか
先に結論です。フルサイズは、「作品として写真を残したい」「暗い場所やボケを活かした表現を追求したい」人には向きますが、単に画質を上げたいだけなら、正直APS-Cで十分なケースも多いというのが実感です。
- 予算20万円前後で初めての一台 → Canon EOS R8 か Sony α7C II
- 動画も本格的にやりたい → Sony α7 IV か Panasonic LUMIX S5II
- 見た目も含めて楽しみたい → Nikon Zf
- 予算を気にせず最高峰を求める → Sony α7R V / Nikon Z8
※リンク先はメーカーサイトです。
このあと、フルサイズの仕組みと、実際に導入して感じたメリット・デメリットを書いていきます。
フルサイズカメラとは
フルサイズカメラは、36×24mmの大型センサーを搭載したデジタルカメラです。これはかつての35mmフィルムと同じ大きさで、現行のデジタルカメラの中でも最大級のセンサーになります。

| パーツ | 役割 |
|---|---|
| レンズ | 光を集める |
| シャッター | 光を通す時間を決める |
| センサー(36×24mm) | 光をデータとして記録する |
| 画像処理エンジン | 色やノイズを調整して仕上げる |
| メモリーカード | データを保存する |
APS-C・マイクロフォーサーズとの違い
| 比較項目 | フルサイズ | APS-C | マイクロフォーサーズ |
|---|---|---|---|
| センサーサイズ | 36×24mm | 約24×16mm | 約17×13mm |
| 画質 | ◎ | ○ | ○ |
| ボケ | ◎ | ○ | △ |
| 暗所性能 | ◎ | ○ | △ |
| 機材の重さ | 重い | 普通 | 軽い |
| 価格帯 | 20万円台〜 | 8万〜25万円程度 | 6万〜20万円程度 |
数字上はフルサイズが全項目で優位ですが、実際に使ってみると「差を感じる場面」と「正直ほとんど分からない場面」がはっきり分かれます。次でその中身を書きます。
フルサイズを導入して分かったこと
暗所での差は、思っていたよりはっきり出ました
夜景や室内の暗い場所で撮ると、ISO感度を上げてもノイズが少なく、60Dなら諦めていたシーンでもまだ粘れる感覚があります。ここは正直、期待以上でした。
ボケの質は、確かに変わります
被写界深度が浅くなる分、背景がなめらかに溶けるようにボケます。ポートレートを撮る人にとっては、ここが一番分かりやすいメリットだと思います。
一方で、重さと価格は現実的な負担になります
現在私は、マイクロフォーサーズカメラを持ち出し用に使用していますが、R6を持ち出す日は、正直、多少気合を入れないと動けませんでした。
旅行や普段使いが中心の人は、ここは一度冷静に考えたほうがいいポイントです。
正直、画質そのものの差は価格差ほど大きくないと感じています(あくまで個人の印象です) 。
マイクロフォーサーズ機と比べれば、画質の違いははっきり体感できます。
ただAPS-C機との比較になると、正直そこまで明確な差は感じていません。
もちろんレンズや撮影条件によって印象は変わりますし、これはあくまで私個人の感想です。
「フルサイズにすれば画質が劇的に良くなる」と期待しすぎると、価格差ほどの感動は得られないかもしれません。
RAW現像の余裕は、後から効いてくる
記録できる情報量が多いので、露出やホワイトバランスを後から大きく調整しても画質が崩れにくいです。撮影時に多少失敗しても、現像でリカバリーできる幅が広いのはありがたい部分でした。
フルサイズカメラの種類:ミラーレスと一眼レフ
ミラーレス
現在のフルサイズ市場もAPS-Cと同じくミラーレスが主流です。小型・軽量でAFが高速、動画性能も高いのが理由です。
一眼レフ
一眼レフは光学ファインダーの見やすさや堅牢性に強みがありますが、新製品はほとんど出なくなっています。
これから買うなら、基本的にミラーレス一択と考えて問題ありません。
現在販売されているフルサイズカメラ(2026年)
Canon
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Sony
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Nikon
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Panasonic
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初心者におすすめのフルサイズカメラ
| モデル | 特徴 | 向いている撮影 | 価格帯目安 |
|---|---|---|---|
| Canon EOS R8 | 軽量・高画質・コスパ良し | 初めてのフルサイズ | 25万円前後 |
| Sony α7 IV | 万能型で動画も強い | オールジャンル | 30万円前後 |
| Nikon Zf | レトロデザイン・高画質 | スナップ・人物 | 30万円台 |
| LUMIX S5Ⅱ | 手ブレ補正が強力 | 動画・Vlog | 25万円前後 |

フルサイズを導入する前に考えたい3つのこと
① 今の不満は、本当にセンサーサイズが原因か
「もっと画質を上げたい」と思ったとき、原因がセンサーサイズではなくレンズやピント合わせにあるケースも少なくありません。
導入する前に、今使っているカメラのレンズを変えてみる、という選択肢も一度検討する価値はあります。
② 重さを許容できる撮影スタイルか
毎日カバンに入れて持ち歩くタイプの人は、フルサイズの重さがそのまま「使わなくなる理由」になりがちです。旅行や普段使いが中心なら、無理に大きいセンサーを追わなくてもいいと思います。
③ レンズ込みの予算で考える
本体価格だけを見て決めると、レンズを揃えた段階で想定より大きく予算オーバーすることがあります。
最初から「本体+レンズ2本」くらいの予算感で考えておくと安心です。
まとめ
フルサイズカメラは、暗所性能とボケの質において確かにAPS-Cより一段上です。
ただ、その分の重さと価格を背負う価値があるかどうかは、撮影スタイル次第だと感じています。
私自身、結局フルサイズを買った後もAPS-Cの60Dを手放していません。
「作品として残したい」場面ではR6を、「軽く出かけたいだけ」の日は60Dを、という使い分けが今のところ一番しっくりきています。
無理に一台に絞る必要はなく、自分の撮影スタイルに合わせて選んでみてください。

