OM SYSTEMは2025年7月18日、小型軽量なアウトドア向けミラーレスカメラ「OM-5 Mark II」を発売しました。
価格.comの最安値は123,061円(税込)。防塵防滴仕様のエントリー〜ミドル向け機で、OM-1シリーズ譲りのメニュー構成と、撮影設定をワンボタンで呼び出せる「CP(コンピュテーショナルフォトグラフィ)ボタン」を新たに搭載しています。
発売直後は予約が殺到し、供給不足がアナウンスされるほどの人気でした。ところが海外のレビューサイトでは、評価がはっきり分かれています。
この記事では、その”評価の割れ方”を中心に整理していきます。

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結論:何が賛否を分けているのか
先に結論です。
「値段を抑えたアウトドア機として見れば十分」という評価と、「センサー・AF・動画性能が世代交代していない」という評価が、真っ向からぶつかっているというのが実情です。
- とにかく軽量・防塵防滴のアウトドア機が欲しい人には、値段なりの満足感があるという評価が多いです
- 最新のAF・動画性能を求める人には、正直物足りないという評価が目立ちます
- 現行のOM-5を持っている人には、無理に買い替える理由は薄いという声が多く見られます
新しくなった点
グリップ形状はホールディング性を高める方向に改良され、手のひらへのフィット感が向上したと複数のレビューで評価されています。
新色「サンドベージュ」が追加されたのもトピックで、アウトドア向けカメラらしい、他機種にあまりない色として紹介されていました。
機能面では、OM-1シリーズのメニュー画面が導入され、色分けとダイヤル操作でより直感的になりました。
新設された「CPボタン」は、コンピュテーショナルフォトグラフィ機能(ハイレゾショットや疑似NDフィルター効果を出す「ライブND」など)をワンタッチで呼び出せる機能です。USB給電や手持ちアシスト機能の追加も、地味ながら実用面でのプラスと言えそうです。
「進化していない」と言われる理由
一方で、センサーと画像処理エンジンは前モデル「OM-5」から変更されていません。
有効約2,037万画素のLive MOSセンサーとTruePic IXという組み合わせは据え置きで、OM-1系やOM-3のような描写の深みはないという評価がありました。
海外レビューでは、この点への指摘が目立ちます。
PetaPixelは「以前このカメラをレビューしたことがある気がする」という書き出しでレビューを始め、既視感の強さを率直に伝えていました。
翻訳・紹介した各誌のレビュータイトルを見ると、PCmagは「堅牢でコンパクトだが進化は小幅」、PetaPixelは「価格据え置きは称賛するが技術革新が停滞している」とまとめており、DPReviewも同様に、3年前のカメラという印象を指摘しつつ、それでも存在意義がないわけではないという評価をしています。
AFと動画性能についても、競合他社(ニコンZ50IIなど)と比較して見劣りするという指摘が複数ありました。
バッテリーも旧世代のものが流用されており、容量がOM-1系の半分程度しかない点は、価格.comのクチコミでも不満点として挙げられていました。
それでも人気が続く理由
それでも予約が殺到したという事実は、スペックの新しさだけがカメラを選ぶ理由ではないことを示しているようにも見えます。
軽量・防塵防滴という組み合わせは、悪天候になりがちなアウトドアや登山では実用上のメリットが大きく、三脚を持ち歩きたくない場面にも向いています。
価格を据え置いたまま最低限の不満点を改良したという点は、複数のレビューで評価されていました。
日本語圏の実写レビュー(ShaSha、フジヤカメラなど)を見る限り、実際に使った人の満足度は総じて高く、海外レビューの辛口な論調とは温度差があります。
同じマイクロフォーサーズをメインで使っている立場から見ると、この差は「スペック上の進化」と「日常的な使い勝手の良さ」のどちらを評価基準にするかの違いのように感じます。
センサーが据え置きでも、軽さと防塵防滴という実用面の安心感は、使い続ける理由として十分成立すると思います。
まとめ
OM-5 Mark IIは、「値段なりの満足感がある実用機」という評価と、「基本性能が世代交代していない」という評価の両方が、海外レビューではっきり出ているカメラです。
既にOM-5を持っている人が急いで買い替える必要は薄い一方、これから小型軽量なアウトドア機を探している人にとっては、依然として有力な選択肢だと言えそうです。
同じOM SYSTEMのラインナップについては、マイクロフォーサーズ入門ガイドやOM-3の記事もあわせてご覧ください。

